葛城は雲龍型3番艦として呉海軍工廠で昭和19年10月に竣工。基本計画番号G16、(急)計画で雲龍に着手、続けてミッドウェー海戦後の空母喪失を補うため本艦含め15隻が企図されました。工期短縮を図るため空母飛龍を改設計した形で進められ、天城、葛城と後期艦になるほど形状の簡易化がはかられています。
葛城は竣工時、すでに艦載航空機は満足になく内海での待機が続き呉軍港南側の三つ子島に同型艦天城と共に偽装係留。呉空襲で被弾するも戦後まで生き延び、戦後の復員輸送に活躍、昭和22年に解体され数奇な艦歴に幕を閉じました。
特シリーズは1/700スケール、喫水線上を再現した洋上モデルです。詳細な部品分割と繊細な彫刻表現により優れたディテール再現性を持つ艦船模型です。
〈雲龍型のなかでも各艦特徴となる部分を別パーツ化のうえ再現しています〉
・工期短縮のため、角型平面形状で構成された艦橋を専用部品で再現。
(雲龍・天城との差異です)
・艦橋トップに21号電探を搭載する雲龍や天城とは異なる22号電探と13号電探の
一体成型部品を起用。
・直線形状で構成された艦橋下部の張り出し部は最新設計の専用部品。
・機銃座は簡易工事による角型となっており、煙突後位のシールド付き25ミリ機銃が
減じられた姿を再現。
・平面で構成された三角柱形状の機銃・高角砲スポンソン支柱を専用部品で表現。
・艦首・艦尾に設置された25ミリ3連装機銃座は角型の専用部品を起用。
〈飛行甲板は最新の設計で現在水準の再現度〉
・飛行甲板は単調になりがちなラテックス塗りながら、飛行機係止用眼環、着艦制動索、
エキスパンション・ジョイントなど彫刻表現を多彩に、情報量豊富な設計としました。
・飛行甲板上にある陰顕式21号電探および2基の隠顕式探照灯は格納状態と展開状態が
選択可能。
飛行甲板に迷彩塗装されていた姿を手軽に再現できるよう迷彩用デカールが付属します。
艦体部分の成型部品は、外舷22号色の塗装発色を考慮しライトグリーンとしています。
〈艦載機は搭載予定だった「烈風18機」「流星27機」「彩雲6機」を収録〉
いずれの艦載機パーツも、成型色は工作時に見やすく、割れにくい灰色としています。
モニターや画像解像度の問題により、色の見え方が実際の商品と異なることが御座いますので、予めご了承下さい。商品は新品・未開封です。発売日は未定のため、変更になる場合がございます。