|
|
|
|
|
|
|
2023年1月発売予定のヘラクレスオオカブト
原型担当の本岡崇さんにインタビュー!! |
|
|
|
|
|
|
|
・このページのヘラクレスオオカブトの画像は試作品に塗装したものです。 |
|
幅広い層にご好評をいただいている弊社「自由研究」シリーズ。
2023年1月に発売が予定されている完全新金型の新作「ヘラクレスオオカブト」は世界最大のカブ
トムシとして知られるヘラクレスオオカブトを組み立て式のプラスチックモデルキットにした製品
です。
その原型の制作行程や造形の魅力、楽しみ方について
原型を担当した(有)リキッドストーンの本岡崇氏にお話を伺いました。 |
|
|
|
|
|
|
|
ーー |
ヘラクレスオオカブトの制作行程はどんな感じでしたか?
|
本岡:
|
まずは外形を決めてから、その大きさにハマるようにヘラクレスオオカブトのシルエットやディティールを落としこんでカタチを造り上げていき、可動ギミックを組み込んでいきました。制作前の準備作業としては、色々な本や動画を参考にあらゆる角度からのヘラクレスオオカブトの情報を集めた他、たとえば昆虫館などへ生体展示を観察しに行ったりもしました。実物ならではのスケール感やボリューム感、質感などに触れることで写真や画面越しに得た情報とのズレを解消しながら制作に臨むためです。 |
|
|
|
自由研究シリーズカブトムシとのサイズ比較。
|
|
|
|
|
ーー |
造形のみどころとしてはどんな点があげられますか?
|
本岡:
|
このシリーズはプラスチックモデルキットとしては各パーツにかなり細かくモールドを入れており、今回のヘラクレスオオカブトも各部のディティールを丁寧に緻密に再現したのでそこはぜひ注目していただきたいポイントですね。
たとえば頭部に毛穴みたいのがたくさんあったり、翅のキワの部分に細かいシワや毛穴があったりするんですが、そういった部分のディティールを実物より少しだけ誇張気味に作り込んでより見映えやリアル感を際立たせています。
実際にはなかなか見ることのできない部位まで自然ならではの造形美をきっちり再現していますので、ぜひお手元で視角や触覚を駆使して確認してやってください。 |
|
|
|
|
|
パーツの組み替えで飛行状態を再現。
|
|
|
ーー |
造形にあたって苦労したところは?
|
本岡:
|
大変だったのはやはり資料集めでしたね。写真や動画ではなかなか体や翅の裏側がどうなっているのかとか飛ぶ時は翅がどう動いて開くのかなどの細かい部分がわかりませんから…(笑)。その点でも昆虫館などの博物館で生体展示を見られたのはとてもありがたかったと思います。
造形のプロセスで大変だったのは可動部分の処理でしょうか。実は実際のヘラクレスオオカブトムシの手足の関節はあの体の大きさに比してとても細く、とても複雑な動きをしているんです。そこも自然の造形ならではの神秘ですよね。でも、その複雑な動きを忠実に可動ギミックに再現してしまってはとてもデリケートなパーツになってしまって、せっかくの可動プラスチックモデルキットなのに自由にガシガシと動かして遊んでもらえなくなってしまう。どなたにも楽しく遊んでもらうためには可動部は単純に動かせることが大事なんです。
だからモデルとしての手足の造形や動きが嘘にはならないよう丁寧に整えつつ、しかし子どもから大人まで個人の技量に関わらず楽しく組んでもらえ単純に動かして遊んでもらえるようにがんばりました。 |
|
|
|
|
|
|
ーー |
組み立たり遊んだりする際のアドバイスやアレンジ案などがあればお聞かせください。
|
本岡:
|
このシリーズは組み立て式とはいっても、スナップフィット式の設計なので接着剤を使わず簡単に組み立てられるのが特長になっています。だから手も机も汚れないし、また主要な色も基本的に成型色で再現しているので塗装しなくても十分楽しめるかと思います。
もちろん、普通のプラスチックモデルキットのように丁寧に塗装してよりリアル感を出してもらうのも面白いと思いますし、先ほど申し上げた通りディティールが各パーツにとても細かく入ってますから、まったく塗装しなくても、あるいは単色で塗ったり少し影を入れるだけでもとても見応えのある出来に仕上げていただけます。
プラスチックモデルキットがお好きな方はもちろん、今までプラスチックモデルキットに触れてこなかった方も含め多くの皆さんに自由な発想で自由に楽しんでもらえたら原型を作った人間としてもとても嬉しく思います。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
本岡崇(もとおか・たかし)
プロ原型師。元々は彫刻用粘土を用いて造形を行っていたが現在はデジタルツールに完全に作業環境を移し、生物、コミック、アニメのキャラクターからロボットなどのメカニックなアイテムのプラスチックモデルキット、アクションフィギュアの試作原型他、幅広い分野に亘り活動している。自由研究シリーズ23オオカマキリ、24アメリカザリガニも氏が担当している。 |
|
|
|
自由研究シリーズ いきもの編 No.26「ヘラクレスオオカブト」製品ページはこちら |
|
|
|
|
|
当サイトに掲載されているすべての画像・文章データの複製、転送、転用はお断りします。
Copyright©️FUJIMI.All rights researved. |
|
|
|